暗室について

組立暗室の製作では、お使いになられる機器や設置環境によって様々なご要望をいただきます。
ここでは、暗室の仕様や特徴についてご紹介いたします。

フレームの種類

樹脂コートスチールパイプ

 

規格サイズの組立式暗室に採用するフレーム材

[特徴]
・はめ込み式ジョイントにパイプを差し込む簡単組み立て
・大型サイズの暗室にも適合するφ28mm
・フレームの経年劣化を抑制する樹脂コート加工


アルミフレーム

 

主に卓上型暗室、及びクリーンブースに採用するフレーム材

[特徴]
・防錆効果の高いアルマイト処理を施した角型フレーム
・フレーム廃棄時のリサイクル性に優れています
・小型の卓上型暗室では内寸を広く取れる20mm角を使用
・中型、大型サイズでは高い剛性を持つ30mm角を使用

入口の形式

オーバーラップ式

 

森本化成の暗室で標準採用する入口仕様

[特徴]
・生地のすき間から暗室で出入りしやすい構造
・3枚の生地を重ね合わせることで高い遮光性を確保
・開いた状態を保持できるようにフックを標準装備


カーテンレール式

 

頻繁に出入りする場合の使い勝手に優れた入口仕様

[特徴]
・オーバーラップ式と比べて開口部が広い
・入口を開けた状態を保持しやすく、搬入出しやすい。
※ ビニール暗幕では生地の裂け防止のためカーテンレール式を適用


ジッパー式

 

遮光性と正面暗幕の前回を両立させる入口仕様

[特徴]
・左右のジッパーで開けば、幕の全開が可能
・遮光性を高めるフラップ付きのジッパー
・マジックテープで発生しやすい開閉時の光漏れを抑制


卓上用2Way式

 

暗室としての使い勝手と機器のメンテ性を両立

[特徴]
・通常使用時は、出入りが簡単なオーバーラップ式
・機器メンテ時はジッパーを開いてまくり上げ可能
(組立式暗室でも選択可能です。)

使用年数と点検

暗幕の使用年数

 

暗幕は、使用環境や経年劣化によって遮光性が低下することがございます。
設置から5年経過し引き続き継続してご利用になられる場合、遮光性を重視される用途においては暗幕の交換をご検討ください。


フレームの点検

 

半年毎に暗室のフレームに歪みやガタつきが生じていないか確認を行ってください。必要に応じてフレームに掛かる荷重の見直し、フレームに緩みが生じている場合は固定を行ってください。


法定耐用年数

 

組立式暗室は「建物付属設備」に該当し、開発研究用減価償却資産の法定耐用年数は5年と定められています。
詳細については、管轄の税務署へご確認ください。